“みかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミカタ
語句割合
味方34.4%
観方23.7%
身方11.8%
三方9.7%
看方6.5%
見方3.2%
御方3.2%
御肩1.1%
徒党1.1%
御像1.1%
旗下1.1%
美方1.1%
観点1.1%
診方1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま、役人がしさいを書きあげているが、味方みかたりすてられた者二十四、五名、手負ておいは五十名をくだるまいとのことでござった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一学の観方みかたにも相当の道理あることで、幕府が今日の危機に立って、非常に人材を要する時にあたり、ささやかの失態によって
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
為義ためよしはもう七十の上を出た年寄としよりのことでもあり、天子てんしさま同士どうしのおあらそいでは、どちらのお身方みかたをしてもぐあいがわるいとおもって
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
元亀三年十二月二十二日、三方みかたヶ原の戦に於て、信玄は浜松の徳川家康を大敗させ、殆ど家康を獲んとした。夏目次郎左衛門等の忠死なくんば、家康危かった。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その次には著者を説いて活動写真に撮って大いにもうけたい、儲けてそうしてこの天災非常時の穴埋めにしたいというそろばんから割り出したものと見ることも一つの看方みかたである。
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かういふふうに、ごくわづかづゝ、自然しぜんたいする見方みかたすわつてました。そして、ほんとうの敍景詩じよけいしといふものが出來上できあがるのは、奈良朝ならちようちかくなつてからのことであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
たゞ打ちあるほどの人にも座せず、一、二人のほどだにもいかでかと思ひしに、父の大臣討ち取られし日、御方みかたいくさ千人ことごとくにこの人を犯してき
わすれては谿へおりますうしろ影ほそき御肩みかたに春の日よわき
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
むろの神に御肩みかたかけつつひれふしぬゑんじなればの宵の一襲ひとかさね
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その吹込蓄音機は、尾崎氏の徒党みかたに随分担ぎ出されたものだが、反対党で居て、それを選挙の道具に使つたのは国民党の高木益太郎氏たつた一人きりだ。
人麻呂の御像みかたのまへに机すゑともしびかかげ御酒みきそなへおく
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
御嶽の山砦さんさいに立ち帰りなば人質に引かれて伊那の一族、冠者の旗下みかたとなるは必定ひつじょう、それに冠者もまた伊那家も、木曽に対しては深讐あり、二党揃って押し寄せなば、木曽の没落は眼前にありと
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
但馬たじま美方みかた郡村岡町大字板仕野いたしの字平ル
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
角度を変えた観点みかたから申しますと、こういう人物の張った陥穽かんせいに奥様はおかかりになった……いわば奥様の御受難であったということになるかも知れませんが
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
その診方みかたの親切なこと、そうして暗い中で、どこがどう、ここがこうということをたなごころを指すように言ってみせるから、はじめは険呑けんのんがっていた老人が、そぞろに信頼の念を高めてしまいました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)