御方みかた)” の例文
王朝末の歌人は、古今に亘り、敵御方みかたの歌風を咀嚼して居た。其風の早く著しく見えたのは此人で、巧みに古態と今様とを使ひわけてゐる。
たゞ打ちあるほどの人にも座せず、一、二人のほどだにもいかでかと思ひしに、父の大臣討ち取られし日、御方みかたいくさ千人ことごとくにこの人を犯してき
一番忍法にんぽう 御方みかた 隠密組おんみつぐみ 菊池半助きくちはんすけ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)