“ととう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渡頭53.3%
徒党40.0%
都頭6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紐育ニューヨークにては稀に夕立ふることあり。盛夏の一夕いっせきわれハドソン河上の緑蔭を歩みし時驟雨を渡頭ととうの船に避けしことあり。
夕立 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「とうとうそんなことにまでなってしまったのか。おそろしいものだね。徒党ととうの争いというものは。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「二郎さんえ。あなたは県の都頭ととうさんという偉いお方。それなのに、婆が上座になんて坐れますかいな。婆はこっちの隅で」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵隊仲間における都頭ととう(伍長)武松ぶしょうは、いたって人気者だった。威張らない。規則ずくめで縛らない。わかってくれる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)