“親柱”の読み方と例文
読み方割合
おやばしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドアの隙間から、だだっぴろい、ガランとした玄関のと、彫刻ほりのある物々ものものしい親柱おやばしらがついた大きな階段が見えます。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「北国の士民も、これからは、いささか業を楽しめるであろう。その方たちの働きを、大きないさおといわねばならぬ。さらに、又左衛門利家を親柱おやばしらとなし、以後の安泰あんたいを守られよ」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(いや、わしは学者でも史家でもないから、自身で筆を執ろうなどとは考えておらぬ。わしは、お身方みがたのような、博学多識をあつめて、この大業に、扶翼ふよく協力させる親柱おやばしらとなるだけのものだ)
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)