“勲”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
いさお33.3%
いさおし22.2%
くん16.7%
いさほし11.1%
いさを5.6%
いさをし5.6%
てがら5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「其方は、早くから予に仕えておる辛毘しんびの兄ではないか。予の陣中に留まって、弟と共にいさおしを立て、将来、大いに家名をあげたらどうだ」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵も味方もふなばたをたたいて賞賛したこのいさおしを聞き、泣くとはその意を得ぬとなじったとき、某は暗然として答えて言った。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
下座語げざがたりの懐へ、どろんと消え、ひょいと出る、早替はやがわりの達人と、浮世床にて風説うわさの高き、正三位しょうさんみくん何等、大木戸伯爵と申すはこれなり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
想ひを寄せる勇士の頭上にふりかけながら彼等のいさほしを乞ひ希ふ「首途かどでの泉」として、また、凱歌を挙げて引きあげて来た戦士が、「市の歓迎のことば」を享ける表象として
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
いさをは高き 鯉のぼり
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
誉も高き いさをし
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
このときにはその人は他ののべつに作を発表している作家より、はるかに切な、深い生き方をしているのに、文壇的には何のてがらもなかったことになる。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)