“文晁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんちょう77.3%
ぶんてう22.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数代前の先祖から門外不出といわれて秘蔵されて来たことだの、また、そこには抱一ほういつ文晁ぶんちょうの頃から文人や画家がよく遊んだことだの
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
露柴はすい江戸えどだった。曾祖父そうそふ蜀山しょくさん文晁ぶんちょうと交遊の厚かった人である。家も河岸かし丸清まるせいと云えば、あの界隈かいわいでは知らぬものはない。
魚河岸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また文晁ぶんてうの如きもこの地に遊跡あり、福島の堀切氏、大島氏等はその大作を所蔵する事多しと聞き候、これも一覧を乞はばやと存じ候。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
後に谷文晁ぶんてうの弟子にもなつて、師匠のために下絵を代筆したりなどしたが、ある日文晁が訪ねてゆくと、北馬は左手でもつてせつせと絵をかいてゐた。文晁が不思議に思つて