“谷文晁”の読み方と例文
読み方割合
たにぶんちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその効能はおそろしいもので、素寒貧すかんぴんの書生は十年ならずして谷文晁たにぶんちょう写山楼しゃざんろうもよろしくという邸宅の主人になりました。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
抽斎は鑑賞家として古画をもてあそんだが、多く買い集むることをばしなかった。谷文晁たにぶんちょうおしえを受けて、実用の図を作る外に、往々自ら人物山水をもえがいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
江戸流捕物術と上方流との比較など、なかなか研究しているらしい上に、余暇には聞えのある学者を訪ね、谷文晁たにぶんちょうの画塾へ通ったりして、絵などもやっているという話、わしの所へも一
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)