“碑文谷”の読み方と例文
読み方割合
ひもんや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先刻さっき、目黒の不動の門前を通ったことだけは夢のように覚えているが、今気がついて見ると私はきりから碑文谷ひもんやに通う広い畑の中に佇んでいる。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
碑文谷ひもんや、武蔵小山こやま戸越とごし銀座など、見たことも聞いたこともない名前の町が、広漠たる野原の真中に実在して、夢に見る竜宮城のように雑沓している。
秋と漫歩 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
碑文谷ひもんやの畑道をてくてく、あまり道中の長いのに辟易へきえきして途中から引き返したその暑さ、汗の方が滝となり、これがオドロキの滝でございと苦しい思い出。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)