“碑文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひぶん50.0%
ひもん25.0%
ヒノムン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と伊那丸はさらにとこにちかづいて指さした。それまではほかの者も、なにか、得体えたいの知れない、ただいわはだすみをつけてそれを転写てんしゃした碑文ひぶんかなにかと思っていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……ところで、わしが以前、済州さいしゅうの城内で少しばかり世話してやった書生がある。その蕭譲しょうじょうという者じつに偽筆ぎひつの名人なのだ。どんな碑文ひもんだろうが軸物かけものだろうが、ひと目見たら忘れない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国の古蹟・家の由緒を語る碑文ヒノムンの平仮名が、正確で弾力のない御家流である如く、島人の倭文・倭歌は、つれ/″\の結晶かと思はれる程、類型の重くるしさを湛へてゐる。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)