碑文ひもん)” の例文
……ところで、わしが以前、済州さいしゅうの城内で少しばかり世話してやった書生がある。その蕭譲しょうじょうという者じつに偽筆ぎひつの名人なのだ。どんな碑文ひもんだろうが軸物かけものだろうが、ひと目見たら忘れない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、戴宗はまず銀子ぎんす五十両をさきに出して、鄭重ていちょうに、碑文ひもん揮毫きごうを依頼した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)