“篆刻”の読み方と例文
読み方割合
てんこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は詩をつくることと篆刻てんこくが少年時代の趣味だったそうで、楠の小引出しにいろいろと彫った臘石があったのを私も憶えている。
本棚 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それは表札が家不相応にしゃれた篆刻てんこくで雅号らしい名を彫り付けてあるからである。六、七年ほど前からポインター種の犬を飼っている。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ふたりの警吏は、偽筆の名人蕭譲しょうじょうと、篆刻てんこくの達人金大堅きんたいけんでした。そのほか捕手頭には李俊、馬麟ばりん、張順などが付いて行ったもの。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)