父は詩をつくることと篆刻が少年時代の趣味だったそうで、楠の小引出しにいろいろと彫った臘石があったのを私も憶えている。
それは表札が家不相応にしゃれた篆刻で雅号らしい名を彫り付けてあるからである。六、七年ほど前からポインター種の犬を飼っている。
“篆刻”の解説
篆刻(てんこく)とは、印章を作成する行為である。中国を起源としており、主に篆書を印文に彫ることから篆刻というが、その他の書体や図章の場合もある。また金属(銅・金など)を鋳造して印章を作成する場合も篆刻という。その鋳型に彫刻を要するからである。書と彫刻が結合した工芸美術としての側面が強く、特に文人の余技としての行為を指す。現代でも中国・日本を中心に篆刻を趣味とする人は多い。
(出典:Wikipedia)
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