“易々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やすやす70.9%
いい20.3%
やす/\8.1%
いゝ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苗代川は現実の世から見ればまさに夢の国だとも思える。進歩を誇る吾々に易々やすやすいものが出来にくいのと何たる対比であろうか。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私は何の意味もなく、ただ自分を慰めるように易々いいと見せかけた。こんな私の楽天的な態度にもすっかり母は愛想を尽かしていた。
地球儀 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
「それほどの男が、少々身體が不自由でも、腹帶も自分で締め直せるといふのに、女子供に易々やす/\と絞め殺される筈はない」
今や往年の拿翁ナポレオンなしといへども、武器の進歩日々にあらたにして、他の拿翁指呼のうちに作り得べし、以て全欧を猛炎にする事、易々いゝたり。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)