“拿翁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ナポレオン66.7%
なをう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今や往年の拿翁ナポレオンなしといへども、武器の進歩日々にあらたにして、他の拿翁指呼のうちに作り得べし、以て全欧を猛炎にする事、易々いゝたり。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
(半生における名声はもろもろの人々よりぬきんでて、老いて後は落ちぶれてすぐれた功績も埋没してしまった。拿翁ナポレオンの一場の夢の当時の跡は、むなしく南の果ての孤島の雲となっているのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
歴山れきざん王、拿翁なをう、シイザル、之を英雄と称し豪傑と呼ぶ、英雄は即ち英雄、豪傑は即ち豪傑、然れども胸中の理想に立入りて之を分析すれば、片々たる蝸牛角上の傲児のみ。
想断々(1) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
拿翁なをうの侵略に遭ひて国亡び、家破れんとするに当りて、従容として、拿翁の玉座に近づき、彼をして言ふ可からざる敬畏の念を抱かしめたるギヨーテが、戦陣に臨みて雑兵の一人となり
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)