“ナポレオン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:なぽれおん
語句割合
奈翁17.9%
拿翁10.3%
拿破崙10.3%
奈破翁7.7%
英雄7.7%
奈勃翁5.1%
拿破烈翁5.1%
那破烈翁5.1%
那破翁5.1%
那翁5.1%
那破列翁2.6%
Napoléon2.6%
奈保禮恩2.6%
奈波列翁2.6%
奈破侖2.6%
拿破翁2.6%
那勃烈翁2.6%
那波烈翁2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
救われずして地獄の九圏の中に阿鼻叫喚しているはずの、たとえば歴山アレキサンドル大王や奈翁ナポレオン一世のごとき人間がかえって人生究竟の地を示したか。これは未決問題である。
霊的本能主義 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
(半生における名声はもろもろの人々よりぬきんでて、老いて後は落ちぶれてすぐれた功績も埋没してしまった。拿翁ナポレオンの一場の夢の当時の跡は、むなしく南の果ての孤島の雲となっているのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
われは消遣せうけんの爲めに市の外廓より出でゝ、武具の辻(ピアツツア、ダルミイ)を過ぎ、拿破崙ナポレオンの凱旋塔の下に至りぬ。世のいはゆるセムピオオネの門(ポルタ、セムピオオネ)とは是なり。
横井の理想的人物は、華盛東ワシントンにあり、佐久間の理想的人物は彼得ペートルにあり、奈破翁ナポレオンにあり。横井は曰く、「堯舜孔子の道を明らかにし、西洋器械の術を尽くす」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
私は別に義憤を感じてここに立ち上つた英雄ナポレオンでは決して無く、私の所論が受け容れられる容れられないに拘泥なく、一人白熱して熱狂しやうとする——つまり之が
FARCE に就て (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
(それを孝子は、写真版などで見た奈勃翁ナポレオンの眼にたと思つてゐた。)——その眼が此学校の精神たましひでゞもあるかの様に見えた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
我輩が維新前後に於て、外交上臨んだのは、英国の全権公使、仏蘭西フランスの全権公使。その時分仏蘭西フランス拿破烈翁ナポレオン三世の時代の、なかなか東洋に威力を揮った時である。
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
那破烈翁ナポレオンは四時間しか寝なかったそうだが、四時間寝るのをえらがる事はないさ、」
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
天授の英才を抱いて欧州を蹂躙じゅうりんせし那破翁ナポレオンも、その初めは一士官ではなかったか。
現代学生立身方法 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
近時とても那翁ナポレオン三世がわしを馴らして将士の心をったり、米国南北戦争の際ウィスコンシンの第八聯隊が鷲を伴れ往きて奮闘し、勝利事果てその鷲をその州賓として養い
平和を破ったものは果して誰であるか。独逸ドイツ維廉ウィルヘルム帝であるか、仏蘭西フランス那破列翁ナポレオンであるか。これには各々おのおの議論があるようであるが、まず公平なる歴史家は、どうも那破列翁ナポレオンらしいというている。
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
まず、平和会議の提議者は、平和の攪乱者かくらんしゃであるという事を記憶しているのである(拍手)。千八百六十八年に、那破列翁ナポレオン三世が平和会議を主唱した。しかして、三年の後には平和が破れたのである。
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
Codeコオド Napoléonナポレオン の典型的な飜訳ほんやくは、先生が亡くなられても、価値を減ぜずにいて、今も坂井家では、これによって少からぬ収入を得ているのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
内留ナイル河、比羅三井天ピラミイデ尻屋シリヤ羽禮須多院パレスタイン奈保禮恩ナポレオン和阿戸留樓ワートルロー治部良留多留ジブラルタル金田カナダ輕骨田カルコツタ荒火屋アラビヤ衞士府都エジプト麻田糟輕マダカスカル等々々トウトウトウ
新詩発生時代の思ひ出 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
奈波列翁ナポレオンの失敗なぞのために西欧羅巴ヨーロッパの国々が勢力を買いかぶったに原因すると思う。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
この日の午後一時にサルヂニアとコルシカの海峡を通つた。コルシカ島の禿げた石山いしやま汐煙しほけむりの中に白く隠見いんけんして居たのはいい感じであつた。米国の一宣教師は十二歳の息子に奈破侖ナポレオンの話を聞かせて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
昔し/\拿破翁ナポレオンの乱に和蘭オランダ国の運命は断絶して、本国は申すに及ばず印度インド地方までことごとく取られて仕舞しまって、国旗をげる場所がなくなった。所が、世界中わずかに一箇処をのこした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
乃ち、那勃烈翁ナポレオンが当初民権を首唱し、志を得るに至り、帝位に昇り、兵威を以て四隣を伏し、其勢を以て、一時仏国の民心を維持する事を得たるも英雄の通患として、勝に乗じ
若い侍は、仙波八郎太の倅、小太郎で、読んでいる書物は、斉彬から借りた、小関三英訳の「那波烈翁ナポレオン伝」であった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)