“彼得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ペートル30.0%
ペテロ20.0%
サンピエトロ10.0%
ピョートル10.0%
ぺとろ10.0%
ピイタア10.0%
ペルピトロ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……露西亜の彼得ペートル大帝は、和蘭オランダに行って造船術を習ったと歴史に書いてあるが、これは真赤な偽りで、実際は堕胎術と、毒薬の製法を研究に行ったのだ。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いつかは屹度神様にお目に懸るでせうが、その折彼得ペテロは私を天国に上げる前にこの五十弗の請取証を見せろといふにきまつてゐます。
法王の初代彼得サンピエトロよりこの法王に至るまで、二百六十三代を経るという。すなわち、当代は二百六十三代目の法王なり。
欧米各国 政教日記 (新字新仮名) / 井上円了(著)
かつて二百年前に彼得ピョートル大帝という露西亜ロシアの豪傑、侵略家がついに支那の北部の方を侵略しようとした。すると支那の康熙帝こうきていは直ぐ兵を送ってこれを追払った。露西亜ロシアは散々に失敗をした、閉口した。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
日蓮でも、法然でも、保羅ぽーろでも、彼得ぺとろでも、氣の萎えた人などは、一人も無いのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一七〇九年プルトワの戦役で、捕虜になつた或る婦人が、一尺五寸もある顎髯を生やしてゐるといふので、態々わざ/\彼得ピイタア大帝の前に引張り出されて、御感にあづかつた事があつた。
イタリーの百姓、これを熱愛の象とし、彼得ペルピトロ尊者特に好むとて、その忌日(六月廿九日)をカーネーション日と称ふ。
きのふけふの草花 (新字旧仮名) / 南方熊楠(著)