“保羅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぽうる28.6%
パウロ28.6%
ぽーろ14.3%
セントポール14.3%
ポーロ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
保羅ぽうるはクッションにぐったりと背をもたせかけたままひとことも口をきかない。自分だけの物思いに深く沈潜しているようだった。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかして神と真理とを知る惟一のみちとしては使徒保羅パウロの語にしてルーテルがの信仰の城壁と頼み「プロテスタント」教の基石きせきとなりし左の題字を以てせり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
日蓮でも、法然でも、保羅ぽーろでも、彼得ぺとろでも、氣の萎えた人などは、一人も無いのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(湖の西にあるいくつかの駅を行きすぎれば、保羅セントポール市に客車は停まった。朝からの暑熱はあたかも真夏のごとく、雷雨がひとたび過ぎて天も地も青みを増したのであった。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
釈迦しゃか竜樹りゅうじゅによって、基督は保羅ポーロによって、孔子は朱子によって、凡てその愛の宝座から智慧ちえと聖徳との座にまで引きずりおろされた。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)