『FARCE に就て（ファルスについて）』

芸術の最高形式はファルスである、なぞと、勿体振つて逆説を述べたいわけでは無論ないが、然し私は、悲劇や喜劇よりも同等以下に低い精神から道化が生み出されるものとは考へてゐない。然し一般には、笑ひは泪より内容の低いものとせられ、当今は、喜劇といふ …

著者	坂口安吾
ジャンル	文学 > 文学 > 文学理論 作法
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「青い馬　第五号」岩波書店、1932（昭和7）年3月3日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約21分（500文字/分）
朗読目安時間	約34分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

悲劇（トラヂエヂイ） 連中（てあい） 躊躇（ため） 女（め） 道化（ファルス） 素人（アマチュア） 英雄（ナポレオン） 喜劇（コメディ） 嚔（くしゃみ） 扨（さ） 賤（しず） 爰（ここ） 順（したが） 藉（か） 聊（いささ） 箆棒（べらぼう） 異体（えたい） 代物（しろもの） 普（あまね） 従而（したがって） 屡（しばしば） 将又（はたまた） 凡有（あら）

題名が同じ作品

FARCE に就て （新字新仮名）／ 坂口安吾 （著）