“維廉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヰルヘルム60.0%
ウィルヘルム40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引續きて維廉ヰルヘルム一世と佛得力フレデリツク三世との崩殂ほうそありて、新帝の即位、ビスマルク侯の進退如何などの事に就ては、故らに詳かなる報告をなしき。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
幾多のナポレオン、維廉ヰルヘルム、シシルローヅをして勝手に其帝国を経営せしめよ。幾多のロスチャイルド、モルガンをして勝手に其ドルフランを掻き集めしめよ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
胸張り肩そびえたる士官の、まだ維廉ウィルヘルム一世のまちに臨める窓にりたもう頃なりければ、さまざまの色に飾り成したる礼装をなしたる、かおよ少女おとめ巴里パリまねびのよそおいしたる
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
平和を破ったものは果して誰であるか。独逸ドイツ維廉ウィルヘルム帝であるか、仏蘭西フランス那破列翁ナポレオンであるか。これには各々おのおの議論があるようであるが、まず公平なる歴史家は、どうも那破列翁ナポレオンらしいというている。
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)