“維摩”の読み方と例文
読み方割合
ゆいま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むか阿修羅あしゅら帝釈天たいしゃくてんと戦って敗れたときは、八万四千の眷属けんぞくを領して藕糸孔中ぐうしこうちゅうってかくれたとある。維摩ゆいまが方丈の室に法を聴ける大衆は千か万かその数を忘れた。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私の住家は昔の維摩ゆいま居士の方丈の庵室を真似て建てたのであるが、自分の行いや信仰の上に於ては一番魯鈍ろどんだったと言われている仏弟子の周利槃特しゅりはんどくのものにすら劣っているではないか。
現代語訳 方丈記 (新字新仮名) / 鴨長明(著)
院展に出した維摩ゆいまを文殊が説きに行く図の維摩の顔の形なり線なりが当時画家や世間の問題になって評判を生んだもので、それがどういう所から考えて描いたかという事を不思議がられ
能面と松園さんの絵 (新字新仮名) / 金剛巌(著)