“帝釈天”の読み方と例文
読み方割合
たいしゃくてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上に梵天ぼんてん帝釈天たいしゃくてん、下は四大天王も照覧あるべしと、物々しい誓いを立てゝみても、そのような一片の紙きれを以て収まる筈はないのであった。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その左右に帝釈天たいしゃくてんのような青白い穏かなかおが、かえって物凄い無気味さを以て、三つまで正面首の左右にっついている。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
むか阿修羅あしゅら帝釈天たいしゃくてんと戦って敗れたときは、八万四千の眷属けんぞくを領して藕糸孔中ぐうしこうちゅうってかくれたとある。維摩ゆいまが方丈の室に法を聴ける大衆は千か万かその数を忘れた。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)