維廉ウィルヘルム)” の例文
胸張り肩そびえたる士官の、まだ維廉ウィルヘルム一世のまちに臨める窓にりたもう頃なりければ、さまざまの色に飾り成したる礼装をなしたる、かおよ少女おとめ巴里パリまねびのよそおいしたる
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
平和を破ったものは果して誰であるか。独逸ドイツ維廉ウィルヘルム帝であるか、仏蘭西フランス那破列翁ナポレオンであるか。これには各々おのおの議論があるようであるが、まず公平なる歴史家は、どうも那破列翁ナポレオンらしいというている。
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ビョルネよりはむしろハイネを学びて思いを構え、さまざまのふみを作りし中にも、引き続きて維廉ウィルヘルム一世と仏得力フレデリック三世との崩殂ほうそありて、新帝の即位、ビスマルク侯の進退いかんなどのことについては
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)