“維納”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ウィーン31.6%
ウインナ26.3%
ウイン15.8%
ウィンナ15.8%
ヰイン5.3%
ウィン5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヒットラー総統の維納ウィーン入り等がしばらく話題に上ったが、蒔岡側は時々口を挟む程度で、ともすると野村と陣場だけのり取りになりがちであった。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
早々に伊太利イタリーを離れた私達は、北上して雪の瑞西スイツルに遊び、そこから墺太利オウスタリー維納ウインナに出て、あのへんを歩き廻ってチェッコ・スロヴキアへ這入り、プラアグに泊り
維納ウインの鉄仮面」の名で表わされているのであるから、検事は考えれば考えるほど、疑惑の底深さに怖れを感ずるのだった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この書信は維納ウィンナ客桟きゃくさんホテル・ブリストルの記章を印刷したる書簡箋にペンにてこまごまとしたためられたり文中悦子とあるは令夫人なり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
学問に於て伯林ベルリン維納ヰインに対峙して居ると云はれるこの都は、更に芸術に於て独墺両国中に卓出して居ると云ふ事である。音楽は聞く機会が無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
『カプリス・ヴィノア』は、題名の示すがごとく、維納ウィンの民謡に取材した一種の幻想曲で、極めて味の深い、美しい曲である。