“墺太利”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オーストリー33.3%
オーストリア33.3%
オーストリヤ8.3%
オウストリー4.2%
オウスタリ4.2%
オウスタリー4.2%
オオストリア4.2%
オオストリイ4.2%
オースタリー4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墺太利オーストリーにモツアルトといふ音楽家があつた。ある日の事維也納ウヰンナ市街まちをぶらついてゐると、変な姿なりをした乞食がひよつくり眼の前に現れた。
今日の流行語を以ていえば、頑強に立憲的運動に反抗した墺太利オーストリア普魯西プロシア日耳曼ゲルマン列国もことごとく敗北して立憲政治をくに至った。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
そして明日は墺太利オーストリヤの方へたって、ティロールの山でも見ようと思って、今日の午後は、その仕度がてらツューリッヒまで急行した。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
この小話は、墺太利オウストリーのカアル皇帝が、西班牙スペイン領の離れ小島で崩じた時と、同じような感銘を僕に与えたとおもうから、ここに書きしるしておこう。
紙幣鶴 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
伊太利イタリイでも、仏蘭西フランスでも、英吉利イギリスでも、独逸ドイツでも、墺太利オウスタリでも、西班牙スペインでも、この口碑が伝わっていない国は、ほとんど一つもない。従って、古来これを題材にした、芸術上の作品も、沢山ある。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
早々に伊太利イタリーを離れた私達は、北上して雪の瑞西スイツルに遊び、そこから墺太利オウスタリー維納ウインナに出て、あのへんを歩き廻ってチェッコ・スロヴキアへ這入り、プラアグに泊り
当年三十四歳に相成候。墺太利オオストリア帝国の貯蓄銀行の役員を勤め居り、ヘルナルゼル町六十四番地に住し居り候。小生の結婚せしは四年前に候。
英吉利イギリス独逸ドイツ墺太利オオストリイ仏蘭西フランス露西亜ロシア伊太利イタリイ西班牙スペイン亜米利加アメリカ瑞典スウエエデン諾威ノオルウエエなどから来る作品が、皆、一度はかけられるそうですが、どうも日本の物は、あまり成績がよくないようですよ。
Mensura Zoili (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
例を申しますなれば、エドワアド・ウイムバアは最初の英吉利イギリス人、ハンス・ジムメルマンは最初の墺太利オースタリー人、アブ・アッサンは最初の土耳古トルコ人でございました。