“オウストリー”の漢字の書き方と例文
語句割合
墺太利100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この小話は、墺太利オウストリーのカアル皇帝が、西班牙スペイン領の離れ小島で崩じた時と、同じような感銘を僕に与えたとおもうから、ここに書きしるしておこう。
紙幣鶴 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「いいえ、ちっとも勿体なかないわ。ごらんなさい、墺太利オウストリーのお金は、こうやってどんどん飛ぶわ」
紙幣鶴 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ある晩カフェに行くと、一隅の卓にったひとりの娘が、墺太利オウストリーの千円紙幣でしきりに鶴を折っている。ひとりの娘というても、僕は二度三度その娘と話したことがあった。
紙幣鶴 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)