“やす/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
易々63.2%
安々36.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、その目的が充分に達せられた。その上に、それは、多少なり興奮してゐた一同の頭を一遍に和らげ、軽く易々やす/\とした暢気のんきな気持ちにさせた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
しかし一夜が明ければX—新聞は依然として朝まだきの郵便箱を訪問に来るし、木札はぎとられ、釘は易々やす/\と曲げられ、へいには無惨な穴が開いてゐた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
と言つて、安々やす/\と娘のあたゝかさうな掌面と不恰好な自分のをぴたりと合せたと思ふと、そのまゝじつと握り締めた。
かげにまわりてはうち書生しよせいがと安々やす/\こなされて、御玄關番おげんくわんばん同樣どうやうにいはれること馬鹿ばからしさの頂上てうじようなれば、これのみにてもりつかれぬ價値ねうちはたしかなるに、しかも此家このやたちはなれにくゝ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)