“やすやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
易々89.0%
安々6.8%
容易1.7%
安安1.7%
安易0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを道庵が出て易々やすやすと解決をつけてしまったから、今まで黒山のように人だかりしていた連中が、ここで一度にどっ喝采かっさいしました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
つばめらは、予期よきしたごとく、あらしって、安々やすやすしまいたけれど、たちは、ひとたまりもなく、うみなかとされてんでしまったのであります。
北海の波にさらわれた蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そう容易やすやすられもしなかったことだろうが、とにかく、知らずにはいった家が、黒門町の壁辰という、御用十手の親分の家で、すんでのことで立廻りになると見えたところを
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この比よりは、さのみにこまかなる物まねをばすまじきなり。大方似あひたる風体ふうていを、安安やすやすとほねを折らで、脇のして(仕手)に花をもたせて、あひしらひのやうに、少少すくなすくなとすべし。
いかにも安易やすやすとして清げなさまで、昨日までの陋苦むさくるしい有様とはあまり違って、立勝たちまさって見ゆる紳士ぶりに、生きている方がよいか、死んだ者の方がよいかと妙な風な考えになって
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)