“やすやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
易々86.4%
安々8.0%
安安2.3%
容易2.3%
安易1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その虚を見て、本願寺や毛利家側から、利を以て誘ったわけだの。易々やすやすと、彼等の手に乗じられたということになるのか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と招き寄せると、不思議やすくんで石のようになっていた筈の馬が、今は易々やすやすと動き出して直ぐに王の傍へ来た。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
一瞬間の後陳彩は、安々やすやす塀を乗り越えると、庭の松の間をくぐりくぐり、首尾しゅびよく二階の真下にある、客間の窓際へ忍び寄った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、さらに一月ばかり経って見ると、かえって彼はそのために、前よりもなお安々やすやすと、いつまでもめないよいのような、怪しい幸福にひたる事が出来た。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大方似あひたる風体ふうていを、安安やすやすとほねを折らで、脇のして(仕手)に花をもたせて、あひしらひのやうに、少少すくなすくなとすべし。たとひ脇のして(仕手)なからんにつけても、いよいよ細かに身をくだく能をばすまじきなり。云々。
しかし汽車きしやはその時分じぶんには、もう安安やすやす隧道トンネルすべりぬけて、枯草かれくさやまやまとのあひだはさまれた、あるまづしいまちはづれの踏切ふみきりにとほりかかつてゐた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「敵は大勢、味方は二人、広場へ出てはかないそうもない。きゃつらが地下道へ来るのを待って、容易やすやす討つに越したことはない」これがホーキン氏の意見である。
そう容易やすやすとこの首を渡しはしないのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
昨日まで食を共にし、生死もひとつにと堅い団結を組んできた一行のものは、その死者の姿を見ると、いかにも安易やすやすとして清げなさまで、昨日までの陋苦むさくるしい有様とはあまり違って、立勝たちまさって見ゆる紳士ぶりに
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)