“陋苦”の読み方と例文
読み方割合
むさくる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしてときにこの稿を了らむとするに当り、僅か三週の間なりしとは云へ、我が半生に於ける最大の安慰ゐせきと幸福とを与へたりしかの陋苦むさくるしき四畳半が
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いかにも安易やすやすとして清げなさまで、昨日までの陋苦むさくるしい有様とはあまり違って、立勝たちまさって見ゆる紳士ぶりに、生きている方がよいか、死んだ者の方がよいかと妙な風な考えになって
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)