“あんい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安易50.0%
安慰16.7%
餡入16.7%
安意8.3%
安為8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
SHはこのアンコールにおうじて、ふたゝつてつた。そしてまえよりも安易あんい調子てうしうたつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
世の中はいが好いじゃない、悪いが悪いじゃない、幸福が幸福じゃない。どんな人でもやっぱり人間は人間で、それ相応の安慰あんいと幸福とはある。それに価値もある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
餡入あんいりの餅のほかにいろいろの形をした素焼きの型に詰め込んだ米の粉のペーストをやはり槲の葉にのせて、それをふかしたのの上にくちなしを溶かした黄絵の具で染めたものである。
庭の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
庄「それで安意あんい致した……人が来やしないか」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
画心壮心二つながら、燃えて、じっと、小藩の禄を、安為あんいとして食べては居られなかったのである。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)