『地球儀』
祖父の十七年の法要があるから帰れ——という母からの手紙で、私は二タ月ぶりぐらいで小田原の家に帰った。 「このごろはどうなの?」 私は父のことを尋ねた。 「だんだん悪くなるばかり……」 母は押入を片付けながら言った。続けて、そんな気分を振り棄 …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「文藝春秋 第一巻第七号(七月創作附録号)」文藝春秋社、1923(大正12)年7月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約9分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約14分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
脱
堪
凭
顰
易々
覗
独楽
独酌
祖父
端坐
罰
胡坐
臆病
襖越
灯籠
躑躅
遣
醜
醸
陰鬱
顧
飽
恐縮
円
午
呟
喋
団欒
嵩張
弁慶
弄
焦
慌
括弧
拭
撫
擽
放蕩
滲
伽噺
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