“露路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろじ85.7%
ろぢ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火の番はいわゆる番太郎で、普通は自身番の隣りに住んで荒物屋などを開いているのであるが、この町の火の番は露路ろじのなかに住んでいた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここへ、三味線堀からいろは屋がまわって来たが、店にお武家ぶけの客がおると見ると、横手の露路ろじについて勝手口へ顔を出した。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
同盟書林どうめいしよりんといふ大きい本屋の前を通りすぎて、少しいつてから、東へはいるせまい露路ろぢ中に克巳の家はありました。
(新字旧仮名) / 新美南吉(著)
二人ふたり追分おひわけの通りを細い露路ろぢに折れた。折れるとなかいへが沢山ある。くらみち戸毎こごとの軒燈が照らしてゐる。其軒燈のひとつの前にとまつた。野々宮は此奥にゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)