“大黄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいおう81.8%
だいわう18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬「はゝ当帰とうき大黄だいおう芍薬しゃくやく桂枝けいしかね、薬の名のようなめ方だからおかしい、何しろ一寸ちょっと休んで近くで拝見などは何うでげしょう」
で、ハバトフは訪問ほうもんをするたびに、きっとブローミウム加里カリはいったびんと、大黄だいおう丸薬がんやくとをってる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
可笑をかしい話でございますが、わたしはいまだに薬種の匂、陳皮ちんぴ大黄だいわうの匂がすると、かならずこの無尽燈を思ひ出さずには居られません。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで僕に別に一碗の熱湯を持ち来れと命じ、自ら起つて調合所に往き、大黄だいわう一撮ひとつまみを取り来つて熱湯中に投じ、頓服して臥した。既にして上圊しやうせい両度であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)