“陳皮”の読み方と例文
読み方割合
ちんぴ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可笑をかしい話でございますが、わたしはいまだに薬種の匂、陳皮ちんぴ大黄だいわうの匂がすると、かならずこの無尽燈を思ひ出さずには居られません。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
お薬味にねぎの細かく切ったのと陳皮ちんぴと海苔の焼いて揉んだのと紅生姜べにしょうがの刻んだのと紫蘇しその実なんぞを添えて食べる時に味噌汁へ入れて掻廻かきまわしてもよし
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
硫黄いおうか懐中付木つけぎをふところにして乗ると船に酔わないというが、ひどく船酔いした時には、半夏はんげ陳皮ちんぴ茯苓ふくりょうの三味を合せて呑ませるさ、だが、そんな物のない場合が多いから、しかる時には
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)