“陳腐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんぷ97.9%
ふる2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう身の上話は然し陳腐ちんぷで、ありふれていて、ききばえのある話などは、先ず、ないものだ。然し、それを笑うわけには行かぬ。
想像の眼で見るにはあまりに陳腐ちんぷ過ぎる彼の姿が津田の頭の中に出て来た。この夏会った時の彼の服装なりもおのずと思い出された。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
われ等のような慶長けいちょう元和げんなの古風を慕い、まだ尚武の風のあった寛永気質かたぎを尊ぶ者などは、所謂いわゆる、頭が陳腐ふるいと云われるやつだろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)