“ちんぷ”の漢字の書き方と例文
語句割合
陳腐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わかい男女の恋の会話は、いや、案外おとなどうしの恋の会話も、はたで聞いては、その陳腐ちんぷ、きざったらしさに全身鳥肌とりはだの立つ思いがする。
犯人 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「あ、その神経瓦斯というものなら、既にドイツ軍がエベンエマエル要塞戦ようさいせんに使ったということを聞いています。それはもう陳腐ちんぷな毒瓦斯で……」
已にして古俳書をひもとく、天の川の句しきりに目に触るるを覚ゆ。たとひ上乗じょうじょうにあらざるも皆一種の句調と趣向とを備へて必ずしも陳腐ちんぷならず。例へば
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)