大黄だいわう)” の例文
可笑をかしい話でございますが、わたしはいまだに薬種の匂、陳皮ちんぴ大黄だいわうの匂がすると、かならずこの無尽燈を思ひ出さずには居られません。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで僕に別に一碗の熱湯を持ち来れと命じ、自ら起つて調合所に往き、大黄だいわう一撮ひとつまみを取り来つて熱湯中に投じ、頓服して臥した。既にして上圊しやうせい両度であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)