“芍薬”のいろいろな読み方と例文
旧字:芍藥
読み方割合
しゃくやく82.4%
しやくやく17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕪村と太祇との比較も丁度こんなものである。もし蕪村と召波とが牡丹と芍薬しゃくやくとの比較とすると、太祇は先ず百合位のものであろう。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その時、老師は、梅雨の晴れ上つた午後の日ざしがあかるくさした障子しょうじをうしろに端座してゐた。中庭には芍薬しゃくやくが見事に咲き盛つてゐた。
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
迂生事うせいこと、昨年七月より近郊にて(現今のところ)約六反歩たんぶの土地つき家屋を借受け、昨秋切花用として芍薬しやくやく二千株程植付け候。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
母に頼んで五せん程の支出をして貰ひまして菊の花の二三本、春なら芍薬しやくやくの一つぐらゐを持つて行くやうな人ばかりでしたが
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)