“しやくやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芍薬66.7%
芍藥27.8%
綽約5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母に頼んで五せん程の支出をして貰ひまして菊の花の二三本、春なら芍薬しやくやくの一つぐらゐを持つて行くやうな人ばかりでしたが
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
蛇苺へびいちご芍藥しやくやくゆきした、もつとおとなしい隱立かくしだてよりも、おまへたちのはうがわたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
復たさき綽約しやくやくたる姿なくして、かの三王日の前夜フイレンチエ市を擔ひ行くなる「ベフアアナ」といふ偶人にんぎやうの、面色極めて奇醜にして、目には硝子球をめたるにも譬へつべきものとなりぬ。