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芍藥
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しやくやく
ふりがな文庫
“
芍藥
(
しやくやく
)” の例文
新字:
芍薬
しづかな山の手の古庭に、春の花は支那の詩人が春風二十四番と數へたやう、梅、
連翹
(
れんげう
)
、桃、木蘭、藤、山吹、牡丹、
芍藥
(
しやくやく
)
と順々に咲いては散つて行つた。
花より雨に
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
蛇苺
(
へびいちご
)
、
芍藥
(
しやくやく
)
、
雪
(
ゆき
)
の
下
(
した
)
、もつと
穩
(
おとな
)
しい
隱立
(
かくしだて
)
よりも、おまへたちの
方
(
はう
)
がわたしは
好
(
すき
)
だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
龍虎梅竹
(
りうこばいちく
)
、
玉堂富貴
(
ぎよくだうふつき
)
、ナソレ
牡丹
(
ぼたん
)
に
芍藥
(
しやくやく
)
、
薄
(
すゝき
)
に
蘭
(
らん
)
、
鯉
(
こひ
)
の
瀧登
(
たきのぼ
)
りがと
云
(
い
)
ふと、
鮒
(
ふな
)
が
索麺
(
さうめん
)
を
食
(
く
)
つて、
柳
(
やなぎ
)
に
燕
(
つばめ
)
を、
倒
(
さかさま
)
に
懸
(
か
)
けると、
蘆
(
あし
)
に
雁
(
がん
)
とひつくりかへる……ヨイ/\と
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
でさ。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眼を誘ひ、げに
初夏
(
はつなつ
)
の
芍藥
(
しやくやく
)
の
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
の
旅
(
たび
)
に、
色彩
(
いろ
)
を
刻
(
きざ
)
んで
忘
(
わす
)
れないのは、
武庫川
(
むこがは
)
を
過
(
す
)
ぎた
生瀬
(
なませ
)
の
停車場
(
ていしやぢやう
)
近
(
ちか
)
く、
向
(
むか
)
う
上
(
あが
)
りの
徑
(
こみち
)
に、じり/\と
蕊
(
しん
)
に
香
(
にほひ
)
を
立
(
た
)
てて
咲揃
(
さきそろ
)
つた
眞晝
(
まひる
)
の
芍藥
(
しやくやく
)
と、
横雲
(
よこぐも
)
を
眞黒
(
まつくろ
)
に、
嶺
(
みね
)
が
颯
(
さつ
)
と
暗
(
くら
)
かつた
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
芍藥
(
しやくやく
)
、
腕套
(
うでぶくろ
)
に包んだ手で、
頻
(
しきり
)
に皮肉を
播
(
ま
)
いてゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
芍
漢検1級
部首:⾋
6画
藥
部首:⾋
18画
“芍”で始まる語句
芍薬
芍薬畑