“芍藥”の読み方と例文
新字:芍薬
読み方割合
しやくやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しづかな山の手の古庭に、春の花は支那の詩人が春風二十四番と數へたやう、梅、連翹れんげう、桃、木蘭、藤、山吹、牡丹、芍藥しやくやくと順々に咲いては散つて行つた。
花より雨に (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
蛇苺へびいちご芍藥しやくやくゆきした、もつとおとなしい隱立かくしだてよりも、おまへたちのはうがわたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
龍虎梅竹りうこばいちく玉堂富貴ぎよくだうふつき、ナソレ牡丹ぼたん芍藥しやくやくすゝきらんこひ瀧登たきのぼりがとふと、ふな索麺さうめんつて、やなぎつばめを、さかさまけると、あしがんとひつくりかへる……ヨイ/\とやつでさ。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)