“蕊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しべ60.3%
しん19.0%
ずい14.3%
ずゐ3.2%
づい1.6%
ズヰ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……今は槍もある、ナイトでもある、然しクララの前に跪く機会はもうあるまい。ある時は野へ出て蒲公英(たんぽぽ)の蕊(しべ)を吹きくらをした。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あの人は悧口者で、藝者上がりでも蕊(しん)に堅いところがありました。尤も彌之助さんはお富さんに夢中で、變な眼付をして見詰めて居たり、手紙を
「百姓弥之助の話」はこの男が、僅かに一町歩の天地の間から見た森羅万象の記録である、これこそ真に「葭(よし)の蕊(ずい)から天上のぞく」
日(ひ)は大きな花の上(うへ)に落ちてゐる。代助は曲(こゞ)んで、花の中(なか)を覗(のぞ)き込んだ。やがて、ひよろ長い雄蕊(ずゐ)の頂(いたゞ)きから、花粉(くわふん)を取つて、雌蕊(しずゐ)の先(さき)へ持つて来(き)て、丹念(たんねん)に塗(ぬ)り付(つ)けた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
雄蕊(づい)の葯と雌蕊の柱頭とは相当相離れていて、どうしても蛾の媒介がなくてはその結実がむずかしい特性をもっている。すなわちこの属はこの点のため世界で著名なものとなっている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
唐の王建の牡丹の詩に云ふ、可シレ憐ム零落ノ蕊(ズヰ)、収メ取リ作(ナ)シテレ香ト焼クと。工なりと雖も格卑し。東坡その意を用ひて云ふ、未ダレ忍ビレ汚スニ二泥沙ニ一、牛酥(ギウソ)煎ル二落蕊ヲ一と。