“ずゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ズヰ
語句割合
26.1%
13.0%
13.0%
13.0%
8.7%
8.7%
8.7%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の二三日いとのやうな小雨こさめがひツきりなしに降續いて、濕氣しつきは骨のずゐまでも浸潤しんじゆんしたかと思はれるばかりだ、柱も疊も惡く濕氣しつけて、さはるとべと/\する。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ずゐ文帝ぶんてい宮中きうちうには、桃花たうくわよそほひあり。おもむき相似あひにたるものなりみないろてらちようりて、きみこゝろかたむけんとする所以ゆゑんあへ歎美たんびすべきにあらずといへども、しかれどもこゝろざし可憐也かれんなり
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
香木かうぼくずゐあぶらゆし
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
裾きえてずゐのまなかに立つと見ぬあめの香をもつ百合花ゆりばなのうへ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
向日葵ひぐるまずゐの粉の黄金こがねにまみれ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
睛※せいぶんといふ女の死して此花をつかさどる神となりしときゝ、恋しさのあまり、男、此花の美しく咲きたる前に黄昏の露深きをも厭はず額づきて、羣花のずゐ、氷鮫の※、沁芳の泉、楓露の茗四つのものを捧げ
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ずゐの露の初毛うぶげを。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白亀の改元かいげん白鳥しらとり神瑞しんずゐ、八幡のはと、源家のはた、すべて白きは 皇国みくに祥象しやうせうなれば、天機てんき白熊はくいうをいだししも 昇平万歳しようへいばんぜいの吉ずゐ成べし。
うでれは此樣このやう活地いくぢなし、馬車ばしやおもひもらぬこと此後このご辻車つぢぐるまひくやられたものければ、いまのうちおさまりをかんがへて、利口りこうもの出來できる、學者がくしや好男子いろをとこで、としわかいにのりかへるがずゐ一であらう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)