“好男子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいおとこ47.1%
いゝおとこ17.6%
かうだんし11.8%
いいをとこ5.9%
いろおとこ5.9%
いろをとこ5.9%
こうだんし5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……不忠者というところで、あの好男子(いいおとこ)の幹之介さん、膾(なます)のように切られるだろう。……殺生のことをしたものさ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大藏も好男子(いゝおとこ)でありますが、此の菊は至って堅い性質ゆえ、常々神原や山路が来ては何か大藏と話をしては帰るのを、案じられたものだと苦にしていたのが顔に出ます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とは何(ど)うも能(よ)く出来(でけ)た、夫(それ)はさうと君は大層(たいそう)好(よ)い衣服(きもの)を買(か)うたな、何所(どこ)で買(か)うた、ナニ柳原(やなぎはら)で八十五銭(せん)、安いの、何(ど)うも是(これ)は色気(いろけ)が好(よ)いの本当(ほんたう)に君(きみ)は何(なに)を着ても能(よ)う似合(にあ)ふぞ実(じつ)に好男子(かうだんし)ぢや
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほんとに好男子(いいをとこ)だわ! あのひとの黒い眸が、なんて美しく輝やくことだらう! あのひとの口からもれる『可愛いパラーシュ!』つていふ言葉の優しさ! あのひとには
すらりと障子が開(あ)く。文典を凝視(みつ)めたままで、お勢は少し震えた。遠慮気もなく無造作に入ッて来た者は云わでと知れた昇。華美(はで)な、軽い調子で、「遁(に)げたね、好男子(いろおとこ)が来たと思ッて」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何(ど)うで我(お)れは此樣(このやう)な活地(いくぢ)なし、馬車(ばしや)は思(おも)ひも寄(よ)らぬ事(こと)、此後(このご)辻車(つぢぐるま)ひくやら知(し)れた物(もの)で無(な)ければ、今(いま)のうち身(み)の納(おさま)りを考(かんが)へて、利口(りこう)で物(もの)の出來(でき)る、學者(がくしや)で好男子(いろをとこ)で、年(とし)の若(わか)いに乘(のり)かへるが隨(ずゐ)一であらう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
庄太郎は町内一の好男子(こうだんし)で、至極(しごく)善良な正直者である。ただ一つの道楽がある。パナマの帽子を被(かぶ)って、夕方になると水菓子屋(みずがしや)の店先へ腰をかけて、往来(おうらい)の女の顔を眺めている。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)