“醜男子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶおとこ75.0%
しゅうだんし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは山家の者が手造てづくりにする不恰好ぶかっこう平常穿ふだんばきを指したもので、醜男子ぶおとこという意味をあらわしたものです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
俗にこれを物にえきせられる男と云います。かような男が、何かの因縁いんねんで、急にこの還元的一致を得ると、非常な醜男子ぶおとこが絶世の美人にれられたように喜びます。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
米国の大統領リンカーンは有名な醜男子しゅうだんしであった。しかるに親しくこの人に接したものは、の青ざめた顔、大きな口、くぼんだ眼を忘れてその慈愛に富んだ表情にのみチャームされた。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「だってもリンカーンという人は非常な醜男子しゅうだんしでしたもの」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)