“ぶおとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
醜男87.8%
不男8.5%
醜男子3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝山日乗あさやまにちじょうは、稀れに見る醜男ぶおとこだった。同じ醜男でも、荒木村重には、どこか愛すべき風骨があるが、日乗はあぶらくさい入道であった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仲平ちゅうへいさんはえらくなりなさるだろう」という評判と同時に、「仲平さんは不男ぶおとこだ」という蔭言かげことが、清武きよたけごうに伝えられている。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
俗にこれを物にえきせられる男と云います。かような男が、何かの因縁いんねんで、急にこの還元的一致を得ると、非常な醜男子ぶおとこが絶世の美人にれられたように喜びます。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)