“ぶをとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
醜男96.8%
醜犬3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此家ここの隣屋敷の、時は五月の初め、朝な/\学堂へ通ふ自分に、目も覚むる浅緑の此上こよなく嬉しかつた枳殻垣からたちがきも、いづれ主人あるじは風流をせぬ醜男ぶをとこ
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
其友達と云ふのは色の眞黒な眇視やぶにらみの又とない醜男ぶをとこなので、無職同樣の記者時代には、水轉藝者みづてんげいしやにまで振り飛ばされた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
中にはほんとうにいやな醜犬ぶをとこもゐるのよ! 一匹なんか、とても不恰好な番犬で、お話にならない馬鹿でさ、その馬鹿だつてことがちやんと顏に書いてある癖に
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)