“善男子”の読み方と例文
読み方割合
ぜんなんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕 僕は寧(むし)ろ善男子(ぜんなんし)だ。若(も)し悪人だつたとすれば、僕のやうに苦しみはしない。のみならず必ず恋愛を利用し、女から金を絞るだらう。
闇中問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
泥海(ぬかるみ)に落つる星の影は、影ながら瓦(かわら)よりも鮮(あざやか)に、見るものの胸に閃(きらめ)く。閃く影に躍(おど)る善男子(ぜんなんし)、善女子(ぜんにょし)は家を空(むな)しゅうしてイルミネーションに集まる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうかと思うと、子供づれで、参詣の善男子(ぜんなんし)に化けこんでいるのもある。人数にしておよそ三十人ばかり、参詣の人波にまぎれながら、四方からヒシヒシとお堂をとりつめている。