“いゝおとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好男子37.5%
美男25.0%
好男25.0%
美男子12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎夜必ずビールを五六本、酒を五六合、チャンポンにのんだ。それ位のんでも大きな声で物もいえぬ程気が優しく、働く女への想いやりもあるようで、あまり好男子いゝおとこではなかったがあちこちでもてた。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
あの娘に貴方を見せたいや、貴方ね、二十二まで独身ひとりで居るのだから、十九つゞ二十はたち色盛いろざかり男欲しやで居るけれども、貴方をすうっとして美男いゝおとこと知らず
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
梅三郎は評判の美男びなんで、婀娜あだな、ひんなりとした、芝居でいたせば家橘かきつのぼりの菊の助でも致しそうな好男いゝおとこで、丁度其の月の二十八日、春部梅三郎は非番のことだから、用達ようた旁々かた/″\というので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
若い職人風の美男子いゝおとこも、花里の全盛なのは聞きつたえておりまするし、殊に初会のことでげすから、左様そう打ちとけて話をすることもない。
花里花魁自分を名指してくれたお客を見ますると、成程新造の申しました通り美男子いゝおとこで、尋常たゞのへっぽこ職人じゃアないらしく思われます。