“用達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようたし68.3%
ようた25.7%
ようだ4.0%
ようだち1.0%
ようだて1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今、ちょっと用達ようたしに出かけている。」彼は、そういうと、先へ大急ぎで、二階へ上ると、新子からの手紙を机の抽出ひきだしにかくした。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ちょうど庸三は用達ようたしに外出していたが、夜帰ってみると、彼女は教養ある青年たちのナイトぶりに感激したような口吻こうふんらしていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
鮓答また薬として近古まで高価だったは、タヴェルニエーの『印度紀行』巻二で判る。また畜類の糞は古来種々に用達ようだてられた。
人手ひとでわたさるゝ事さぞかし殘念ざんねんなるべし然らば我等其五百兩は用達ようだち申べしれども今度このたび金子きんす出來でき次第しだい百兩にても五十兩にても御返濟ごへんさいなされよ利分は取り申さず金子相濟あひすみ次第に證文は返却へんきやく致すべけれどもまづ證文しようもんあづかおき申べし其地面人手ひとでわたさるゝが氣の毒にぞんずる故なりお常殿にも此話このはなし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知て何時にても用達ようだてて呉るのみならず諸處ヘ引付ひきつけ出入場も多く出來るに付明暮あけくれ立入たちいり隱居いんきよの用事とあれば渡世とせいやすみても致し居たり或時雨天うてんにて彦兵衞はあきなひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)