“ようた”の漢字の書き方と例文
語句割合
用達100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして刻限になって家を出るときは、小間使のいねにだけ「用達ようたしに」と断わり、おかあさまにも会わなかった。
やぶからし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
三月二十日の朝八時頃、浅草仲店なかみせの商家の若いおかみさんが、千住せんじゅ用達ようたしに行く為に、吾妻橋の汽船発着所へ来て、船を待合せる間に、今の便所へ入った。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
小さな私だけはなんにも知らないで、いつかその由次郎にもなついて、来るとかならず肩車に乗せてもらって、用達ようたしにも一しょについていったりしていた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)